放課後。
教室はワイワイガヤガヤとした賑やかな空気に包まれ、活気に満ち溢れる。
そんな中、ルルーシュは耳まで真っ赤にし、生徒会に出席しようとしていたミレイの制服の裾をちょこんと引っ張った。
「どうかしたの?」
ミレイはルルーシュに心配そうに声をかけた。
すると、モジモジとし、しどろもどろになりながらルルーシュは返す。
「あ…あの…今日、暇ですか?」
恥ずかしそうにうつ向き加減で、ミレイの様子を窺う様は花も羞じらって隠れてしまう程に艶やかだった。
正に沈魚落雁、閉月羞花と言った雰囲気がルルーシュから釀し出されている。
ミレイはスザクがルルーシュを『紅玉』と呼ぶのが分かる気がした。
艶やかな黒髪は触ってみれば気持ち良さそうだし、薄く色付いた唇はまるで蜜蜂を誘う花のよう。
そして何よりも、肌はキメが細かくて色白で、正に紅玉と形容されるににふさわしい輝きを抱いている。
ミレイはルルーシュを視姦するように上から下まで見ながら『今日は特に仕事は無いから暇よ』と返す。
「あ…あの…………………やっぱり良いですっ!」
さっきから紅いが、更に紅くしながらルルーシュは用件を言わずに居る。
しかし、そんな事をミレイが許す筈も無く…
「ほ〜ら、お姉さまに話してごらんなさい」
等と、ノリノリでルルーシュに絡み付いて逃がさないようにしてしまった。
「やっ…会長っ……」
セクハラとも取れるミレイのスキンシップにルルーシュは身をよじって抵抗するが、堪らなくなり降参する。
「話しますっ!話すから放して下さい!!」
美少女二人の絡みは回りの男子学生の目の保養になっていたらしく、ルルーシュがミレイから離れると微かに所々でため息が聞こえた程だった。
そんな事はお構い無しに、ルルーシュはミレイの耳元に唇を寄せ、内緒話をする
体勢になると、こっそりと打ち明けた。
ミレイもルルーシュに耳を傾ける。
「どうしたら胸が大きくなりますか?」
「え?」
突然の突拍子も無いルルーシュの質問にミレイは笑いそうになるが、ルルーシュの顔はあくまで真剣で、笑うのが躊躇われた。
「男の子は胸が大きい子が好きだって聞いて…でも自分の胸は真っ平に近いし…
会長は大きいから聞いてみようって思って…」
恥ずかしそうに真っ赤になり、下に目線をやりながら話すルルーシュにミレイは可愛いわ〜と内心で呟いていた。
「そうね〜手始めに寄せて上げてな魔法のブラでもしてみたら?可愛いデザインもあるし、結構良いかもよ?」
ミレイは自分には用が無いが、雑誌や店頭で話題になっている下着の話をしてみた。
しかし…
「それじゃあその下着を脱いだら意味がないんじゃないですか…」
本人は分かって居ないかも知れないが、その発言は脱いだ姿を誰かに見せると言う意味で…
その事に気付いたミレイはにんまりと笑う。
「スザクくんに揉んでもらったら?」
ミレイはちょっとルルーシュをからかってやろうと意地悪でそう耳元に囁いた。
「そ、そそそそんな…スザクが好きだなんて一言も言ってませんっ!」
ルルーシュは顔を左右にぶんぶん振り、否定の表現をするが、説得力はゼロだった。
「女の子は見られて綺麗になるの。そ・れ・に、えっちすると女性ホルモンの分泌も良くなるから科学的にも良いって結果が出てるのよ」
机の上に座り、脚を組み替えるミレイに、ルルーシュは圧巻され呆然としてしまう。
「さぁ、揉まれて大きくなってきなさい!」
ミレイに笑顔で背中を押され、泣きそうになる。
しかもそんな時に鍵って不幸は続く訳で…
「ルルーシュ?どうかしたの?」
ルルーシュの横からひょっこりと声を掛けてきたのは話題の中に出てきていた枢木スザク本人。
思わずルルーシュはスザクをグーで殴りってしまうのだった…
そんなルルーシュを見て、ミレイが揉んでもらうのは無理かしら?と呟いたのを、ルルーシュは知らない…
=END=
**あとがき**
ニョタルルでした。
読んでくれるならば18禁もやりたい…(殴)
07.07.29